美しい被毛を持つアフガニスタンの猟犬

アフガン・ハウンドは、全身を長く絹糸状の美しい被毛が覆う優雅で、とても気品のある犬種です。
日本では、愛好家がその美しい姿を楽しむために飼育されており、毎年ＪＫＣに１００頭～２００頭程度のアフガン・ハウンドが登録されています。
東洋的な表情から、「神秘的な犬」として、根強い人気のある犬種でもあります。
とても華やかな姿をしていますが、被毛を美しく保つための時間的、金銭的な余裕が必要となります。

原産国のアフガニスタンでは、山岳地で野ウサギやガゼル、ヒョウなどの狩猟犬として活躍していました。
主人の乗る馬よりも早く走ることができ、２頭で１組となり、主人から離れると独自の判断で獲物を追い詰めていました。
このため、性格は独立心が旺盛で、動くものに対して非常に強い関心を示します。
狩猟犬としての気質も残っており、飼い主以外の人が近づくと警戒心を示し、吠えることもあるでしょう。
小さな子供がいる場合や、高齢者の居る場合には注意が必要です。

しつけを入れるには通常の犬種と比べて２倍程度の期間が必要になり、飼い主さんが根気よく、忍耐強く行う必要があります。
愛好家の間では、親しみを込めて「アホガンハウンド」と呼ばれることもあるようです。

ドッグショーでの、フルコートで精一杯おめかししたアフガン・ハウンドは非常に美しく、スムーズ、且つ軽やかに走ります。
最高のアフガン・ハウンドを観るにはドッグショーの会場がお勧めですよ。
ジャパンケネルクラブ（ＪＫＣ）では、１０グループ（１０Ｇ）の視覚ハウンド（SIGHTHOUNDS：サイトハウンド）に分類されます。

毛色は、あらゆる色が許容されており、顔やマズルが黒い毛で覆われている場合には、ブラックマスク。白い毛で覆われている場合には、ドミノという名称が毛色の後に付きます。（例えば、毛色がブルーブリンドルでドミノの場合、ブルーブリンドル・ドミノとなります。）