ミニチュア・シュナウザーの起源

ミニチュア・シュナウザーは、ドイツ原産のテリア種の犬です。
テリア種の多くがイギリス原産なのですが、その血は入っておらず、テリア種としては珍しい犬種です。

ミニチュア・シュナウザーの起源は、19世紀末にヘッセン州のフランクフルト・アム・マインという都市で、小柄なスタンダード・シュナウザーにアーフェンピンシャーやミニチュア・ピンシャーを交配して小型化した犬種だといわれております。

ミニチュア・シュナウザーは、ネズミなどの小害獣の駆除で使われており、狭い倉庫の中でも俊敏に動き回り、ネズミを捕まえることが出来たようです。
ミニチュア・シュナウザーの髭や眉毛、それに粗毛(ワイヤーヘアー)はネズミを捕獲する際に、反撃されても顔に致命傷を負わないようにする為の「防御」として役立っていました。

当時のミニチュア・シュナウザーは、ワイヤー・ヘアード・ミニチュア・ピンシャー(粗毛のミニチュア・ピンシャー)と呼ばれておりました。
また、犬種としては不安定で、同じ母から同時に生まれた兄弟姉妹でも、大きな子はスタンダード・シュナウザー(ワイヤー・ヘアード・ピンシャー)、小ぶりな子はミニチュア・シュナウザー(ワイヤー・ヘアード・ミニチュア・ピンシャー)と言ったような状態だったようです。

1926年には名前がワイヤー・ヘアード・ミニチュア・ピンシャーからミニチュア・シュナウザーと改名されました。

※名前の由来には、次のような説があるようです。

  • ドイツ語で口髭の意味である「Schnäuzer(シュナウツァー)」に由来している
  • 1879年に開催された第三回ドイツ・インターナショナル・ショーで優勝した犬の名前が「シュナウツァー(Schnäuzer)」であり、この名前が広がった
    *当時の犬種名はワイヤー・ヘアード・ピンシャー(現在のスタンダード・シュナウザー)でした

その後、アメリカに持ち込まれることで犬種としての固定化が完全に行われ、現在のミニチュア・シュナウザーとなったようです。

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