ミニチュア・シュナウザーの犬種スタンダードを見てみましょう。
スタンダードというのは、各犬種毎に特徴や理想的な形態や特質などを文章に規定したものです。
日本では、犬種の標準書と表現される場合があります。
原産国 | ドイツ |
体高 | オス・メス共に:30cm~35cm |
体重 | オス・メス共に:4.5kg~7kg |
重要な比率 | 体高が体調にほぼ等しいスクエアな体形である。 頭部の長さ(鼻の先端から後頭部までの長さ)は胴体のトップライン(キ甲部から尾のつけ根まで)の半分の長さに等しい。 ※スクエア:四角っぽい |
外観 | 小さく、力強く、がっちりしている。 スタンダード・シュナウザーを縮小したような外観である。 <スタンダード・シュナウザーの外観> |
特徴と性格 | 特徴はスタンダード・シュナウザーに似ているが、性格や行動は小型犬種の特徴を持つ。 利口で、怖いもの知らず、忍耐強く、敏捷である。 <スタンダード・シュナウザーの特徴と性格> |
頭部 | スカルは丈夫で、長い。 オクシパットは突出していない。 頭部は胴体と釣り合いがとれている。 前額部は平らで、しわがない。 頭部の上面のラインは鼻すじの上面ラインと平行である。 ストップは眉毛によってはっきりして見える。 ※スカル:頭蓋のこと |
鼻 | 鼻色はブラック。 マズルは先が鈍角のくさび型で、鼻すじは真っすぐである。 |
歯 | 噛み合わせはシザーズ・バイトである。
※シザーズバイト:上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接触する噛み合わせのこと |
目 | 中くらいの大きさのオーバルである。 色はダーク(暗色)である。 ※オーバル:卵形 |
耳 | ドロップ・イヤーで、V字型をしている。 断耳によって立ち耳にすることもある。 ※ドロップ・イヤー:垂れ耳のこと |
首 | 力強く、筋肉質で、みごとなアーチを描いている。 のどの皮膚にしわはない。 |
胴体 | トップラインはキ甲から後部へ向けてわずかに傾斜しいる。 背は丈夫で短い。 腰も短く、幅広く、肋骨の最後部の骨から尻までは短い為、犬の胴体をコンパクトに見せている。 胸は適度な広さでオーバルである。 胸底は肘の位置に届いている。 ひばらは巻き上げすぎず、胸底とつながりよくカーブしている。 ※トップライン:横から見た上の面のアウトラインのこと |
尾 | 断尾してもしなくてもよい
※断尾:尾を切断し長さを調整すること |
四肢 | 前肢を前から見ると前脚は力強く、真っすぐで、2本が接近しすぎていない。 肩甲骨はしっかりと筋肉がつき、よく傾斜している。 肩甲骨の角度は水平線に対して約50度が好ましい。 上腕も筋肉がよく発達し、肩甲骨に対して95~105度の角度でついている。 前腕はどの角度から見ても真っすぐで、頑丈である。 パスターンは前から見ると垂直で、横から見ると地面に向かってわずかに傾斜している。 前足は短く、丸く、猫足上に隆起している。 前足の指はきつく握られて、爪は短く、色はダーク。 後肢は横から見ると傾斜しており、後ろから見ると並行で、2本の間は近すぎない。 大腿は適度な長さで、幅広い。 下腿も長く、力強い。 飛節は十分な角度に曲がっている。 リア・パスターンは短く、地面に垂直である。 後足は趾が短く、隆起してきつく握られ、爪も短く、黒い。 ※パスターン:手根(前脚の足首)関節と指の間のこと |
歩様 | 柔軟で敏捷、自由で、グランド・カバリングに富む。
※グランド・カバリング:1歩で稼げる地面の範囲が大きいこと |
被毛 | 被毛はワイアーで手触りが粗く、密生した下毛と、短すぎない上毛からなり、よく寝ている。 前顔部や耳の毛は短いが、特徴はマズルにある柔らかすぎない髭とふさふさの眉毛で、これが目にわずかな影を与えている。 ※ワイアー:バリバリした硬い毛質のこと |
毛色 | 毛色はブラック(漆黒)、ソルト・アンド・ペッパー、ブラック・アンド・シルバー、ホワイト(純白)である。 |
<参考文献:JAPAN KENNEL CLUB 最新犬種スタンダード図鑑>