犬コロナウイルス

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◎犬コロナウイルスの病原体

コロナウイルス科に属する犬コロナウイルス(Canine coronavirus)が病原体です。

このウイルスに感染すると、消火器系で増殖して腸炎などの消火器症状を引き起こします。
別名、犬コロナウイルス性腸炎とも呼ばれております。

◎犬コロナウイルスの感染経路

犬パラインフルエンザウイルスの感染経路は、犬コロナウイルスに感染した犬の糞便、または嘔吐物を食べることによる経口感染です。

飼育環境(ケージなど)を清潔に保っていても、お散歩中に感染する場合もあります。
拾い食いや、ウイルスが付着した草などを舐めたり、食べたりすることでも感染します。

◎犬コロナウイルスの症状

犬コロナウイルスの病原性は低いため、体力のある成犬に感染した場合、ほとんど症状が現れない不顕性感染です。
仮に症状が現れた場合でも、嘔吐や軽度の下痢(軟便、水溶性の便、血便、粘液が混じることもある)、食欲の低下など比較的軽い症状で済みます。

体力のない仔犬や老犬が感染した場合、症状が強く現れたり長期化することで、脱水症状や体力が低下することがあります。

特に、犬パルボウイルスやその他の細菌と同時に感染した場合、症状が重症化して死亡するケースもありますので注意が必要です。

犬コロナウイルスは、非常に強い感染力を有しており、症状が回復した後も数週間に渡りウイルスを排出します。
多頭飼いの場合など、多くの犬を飼育している環境では、あっという間に蔓延してしまいます。

◎犬コロナウイルスの治療

犬コロナウイルスに効く特効薬は残念ながらありません。
主な治療は、それぞれの症状に対する対症療法を行います。

下痢や嘔吐のある場合には食事制限を行い、脱水症状のある場合には点滴や輸血などを行います。

他のウイルスや細菌の感染を予防するために、抗生物質を投与する場合もあります。

◎犬コロナウイルスの予防

犬コロナウイルス感染症の予防には、定期的なワクチン接種が有効です。

仔犬の場合は、初年度に2回~3回のワクチン接種を行います。
成犬の場合には、毎年1回のワクチン接種を行います。

普段から飼育環境を清潔に保つように心がけることも重要です。
また、お散歩などの外出時には、ウイルスに汚染されているような場所へ近づけないようにしましょう。


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