ここでは、チワワの健康管理方法について、ご紹介したいと思います。
飼い主が衛生的な環境を維持してあげることは、他の犬種と同じですが、チワワ特有のチェッ クポイントをしることで、チワワが健康的に生活することができるようになると思います。
<食欲>
どの犬種でも、夏は食欲が減退して、冬に向けては増進する傾向がありますが、チワワは体が小さくので、他の犬種と比べて体力が低い子が多くみられます。
食欲が極端に低下した場合や、異常に過食になった時は獣医さんに相談してあげてくださいね。
<便>
通常、便は適度の固さがあるものです。
下痢をした場合、食べ過ぎ、消化不良、食中毒、大腸炎などの可能性があります。
下痢により、腸内の粘液に傷がつくと、血便をすることもあります。
血便がみられたり、下痢が続くようでしたら、獣医さんに相談してあげましょう。
※頻繁に下痢をしたり、下痢の状態が長い時間継続すると、脱水症状の原因となりますので、注意が必要です
<尿>
尿については、色(赤色や茶色が かっていないかなど)や匂い、量や頻度をよく観察してあげましょう。
<鼻>
通常チワワの鼻は、しっとり濡れています(寝ている時や、起きた直後には乾いていることもあります)。
もし、乾いて いる場合には、発熱の可能性があります。
また、鼻の表面のひび割れや、鼻水、腫れなども チェックしてあげましょう。
<耳>
耳垢や、耳だれ、悪臭などがないかをチェックしてあげてくださいね。
もし、耳垢が黒い場合には、耳ダニ(犬耳ヒゼンダニ)がいる可能性もありますので、獣医さんの相談してあげてくださいね。
<目>
「目の表情がイキイキしているかどうか」、「程よく光沢があるかどうか」、「目に傷がないかどうか」、「目やにの量が多くないかどうか」、「充血していないかどうか」、「白く濁っていないかどうか」をよ~く観察してあげてくださいね。
チワワは、大きく愛らしい目が特徴的ですが、その大きな眼球は傷付きやすいので特に注意が必要です。
<歩き方>
チワワの体は華奢(きゃしゃ)でとても繊細にできております。
お散歩の際には、歩き方を観察してあげると良いでしょう。
万が一不自然な歩き方をしているようでしたら、骨折や、足の裏にとげが刺さっている可能性もありますので、獣医さんに相談してあげてくださいね。
<嘔吐>
もし、頻繁に繰り返し嘔吐していたら、「胃内異物」、「胃腸疾患」、「中毒」、「感染症」などの可能性がありますので、獣医さんに相談してあげましょう。
特に子犬の場合は、何でも口に入れてしまい、「誤飲」してしまうかもしれません。飼い主が十分に注意してあげてくださいね。
<咳>
もし、頻繁に咳をしているようでしたら、「ケンネルコフ」、「気管支炎」、「肺炎」、「ジステンパー」、「フィラリア症」などの可能性もありますので、獣医さんに相談してあげましょう。
老犬の場合には、心臓が弱っている可能性もありますので、注意が必要です。
<口臭>
口臭が強い場合は、「歯周病」、「歯肉炎」、「歯石」や「内臓疾患」の可能性があります。
歯磨きはこれらの予防にも有効ですので、子犬のころから積極的にトレーニングしてあげましょう。
※歯石が溜まってしまうと、麻酔をしての除去手術が必要となりますので、歯磨きの習慣は身につけてあげましょう
<皮毛の状態>
毛の光沢や、毛艶をチェックしてあげましょう。
毛のぱさつきや、かゆみがある場合には、 湿疹やかぶれの可能性もあります。
<脱毛>
脱毛の原因には、「ストレス」や、「湿疹」、「菌」などが考えられます。
異常な脱毛がみられたら、獣医さんに相談してあげてくださいね。
※病的なもの以外にも、換毛期(毛の生え代わり)による自然な生理現象の場合もあります