子犬を迎えてから数日間飼い主さんを悩ませるのが「夜鳴き」です。
夜鳴きの主な原因は、親兄弟姉妹犬と離れてしまったことによる孤独感や寂しさ、環境の変化による不安などです。
これらは子犬にとってストレスとなり、夜鳴きをしてしまうのです。
このストレスを軽減してあげることで、夜鳴きも軽減したり、早期に収まるようになります。
ただ、夜鳴きをしてかわいそうだからといって、声をかけたり、抱っこしたり、叱りつけるのは、「鳴けば構ってもらえる」と勘違いしてしまい夜鳴きが長引いたり、無駄吠えの原因となってしまいます。
通常であれば数日から2週間程度で夜鳴きは収まります。(日中留守にするご家庭の場合、夜鳴きが1ヶ月程度続くことがあります。)
飼い主さんは、子犬が新しい環境に慣れるまでの間、ぐっと我慢してください。
ここでは、子犬のストレスを軽減する手法をご紹介いたします。
<温もりを与えてあげる>
◎お湯を入れたペットボトルを寝床に入れてあげる
母犬の体温を感じるように安心しますので効果的です
- ペットボトルに40度くらいのお湯を入れて、しっかりと蓋をする
- お湯を入れたペットボトルをフリースやバスタオルなどで包む
- フリースやバスタオルなどで包んだペットボトルと子犬の寝床に入れてあげる
◎時計を寝床のそばに置いてあげる
時計の”コチコチ”という音が、母犬の心音に近いため安心します
◎小さく電灯をつける
少し明かりがある方が安心して落ち着くことができます。
◎飼い主の寝室へ寝床を持ってくる
飼い主の気配がすることで、安心します。
<落ち着いて眠れる環境を作る>
飼い主が子犬の寝床の近くでテレビを見たり、作業をしたりしていませんか?
子犬は、まだ新しい環境に慣れていないので、周りの騒がしいと落ち着くことができません。
ハウスを落ち着ける環境に移動したり、寝床にタオルや毛布を掛けるなど、周囲が気にならないように工夫してあげましょう。
<適度な運動や、ごはんを工夫してぐっすり眠れるようにする>
飼い主が寝る前に子犬と一緒にボール遊びなどを行ってあげると、子犬が適度に疲れて寝つきがよくなります。
また、子犬が空腹の状態だと、寝つきが悪くなることがありますので、ごはんの量や与える時間を工夫してあげましょう。