トイレトレーニングについて
屋内飼育の場合、トイレの躾はとても重要です。
トイレトレーニングは、子犬をご家族に迎えたその日から行ってください。
トイレトレーニングの基本は、トイレと寝床を完全に分けることと、トイレの場所を認識させることです。
トイレの場所を動かしてしまうと、子犬はトイレの場所が分からなくなってしまいますので、トイレの場所を一度決めたら動かさないでください。
トイレのタイミングを覚えよう
まず初めに、子犬が排泄をするタイミングを覚えましょう。
排泄をするタイミングとして多いのは次の3つです。
- 睡眠から目覚めた時
- 食事をした後
- 遊びの最中と、その後
- 「月齢+1時間」の時間毎(例:生後3ヶ月齢の子の場合、4時間毎)
トイレトレーニングの手順
- Ⅰ<トイレサインを見逃すな!>
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犬は排泄をする前に特徴的なしぐさをします。
例えば、次のような排泄前のしぐさが見られたら、トイレに連れて行きましょう。
- 落ち着きがなくなり、ウロウロする
- 同じ場所をグルグル回る
- 床の臭いを嗅ぎまわる など
- Ⅱ<掛け声をかけよう!>
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子犬が排泄する上記タイミングには、飼い主さんが子犬をトイレに連れて行きましょう。
すぐに排泄しなくても、必ず排泄をしますので、しばらく入れておきます。中で動き回っているうちに、排泄をすると思います。
排泄をしている最中に「シー・シー」や、「ワン・ツー」などの掛け声をかけてあげましょう。その内、掛け声と排泄が関連付けられるようになり、掛け声で排泄を促せるようになります。
排泄をなかなかしないからと言って、サークルから出してしまうと失敗の原因となってしまいますので、排泄するまでサークルから出さないようにしてください。
- Ⅲ<排泄後に思いっきり褒めてあげましょう!>
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上手に排泄ができたら、思い切り褒めてあげましょう。排泄が済んだら、サークルから出してあげて、遊んであげましょう。
その内、【トイレで排泄すると、よいことがある】と認識しますので、自分からトイレで排泄するようになります。
トイレの失敗を叱らないでください!
子犬の頃は、おしっこを我慢できる時間が短い為、失敗することも多いでしょう。
トイレを失敗したからと言って、叱っては絶対にいけません。
もし、トイレを失敗したことで、叱ってしまうと「トイレで排泄すること自体が悪いこと」というように思い込み、外でしか排泄をしないようになったり、隠れて排泄したり、排泄したものを食べてしまう(隠すようになる)ようになってしまいます。
失敗したときは、騒いだり怒ったりせずに黙って無言で処理をして、消臭剤で臭いを消してしまいます。臭いが残っているとその場所がトイレだと思い、再び同じ場所で排泄してしまいます。
慌てず騒がずがポイントです!
子犬が間違った場所で排泄しているときに「そこはダメ!」、「あっ!」などと騒いでしまうと、子犬は「構ってくれた」、「飼い主が喜んでくれた」と勘違いしてしまい、次回も同じ場所で排泄するようになってしまいます。
トイレで排泄した場合のみ思いっきり褒めてあげるようにしてください。
留守がちな飼い主さんへのお願い
日中留守にするご家庭の場合、寝床とトイレを別にすることができないので、トイレを覚えにくくなる傾向があります。
この場合は、休日など子犬と一緒にいてあげられる時間だけでも良いので、サークルを利用したトイレトレーニングを行ってあげてください。
気長にじっくりと教えてあげることで、きっとトイレを覚えてくれるでしょう。
トイレトレーニングのポイント
- 寝床とトイレは完全に分け、トイレの場所は移動させない
- 排泄のサインを見逃さず、タイミング良くトイレに連れて行く
- トイレで排泄するまでサークルから出さない
- 失敗しても叱ったり、騒いだりせず、無言で片づける
- 失敗した場合はすぐに片づけて、完全に消臭する
- 上手くできたら思いっきり褒めてあげる