<用意する物>
アイテム | 説明 |
ネックチェーン (チェーンカラー) |
効率よく躾(しつけ)を行う為に、ネックチェーン(チェーンカラー)を使用します。愛犬がリードを引っ張ると首が閉まり、引っ張ったリードを緩めると元に戻ります。 かわいそうと思うかもしれませんが、飼い主さんが愛犬がリードを常に引っ張っることを許していたり、躾をダラダラと行っていることの方が、かわいそうなのです。 なお、ネックチェーン(チェーンカラー)が無い場合は、首輪でも躾を行うことは可能ですが、ネックチェーン(チェーンカラー)に比べると、躾が入りにくくなります。 |
リード(引き綱) | リードは、革のようなやや腰のあるものをお勧めいたします。なぜなら、腰がなく柔らかすぎるものは、リードを使用した合図が伝わりにくくなります。 |
<リーダーウォークの訓練手順>
① 正しいリードの持ち方
- リードの輪の部分を右手で持ちます。
- 左手で、リードの中間を持ちます。
- 愛犬を飼い主さんの左側に座らせます。
- 左手を体の側面に降ろした状態から、肘が直角になるまで曲げます。
- 左手と愛犬の間のリードが、やや張る状態の場所に目印(例:リードを結ぶなど)をつけます。
- 5の場所が、「セーフティー・グリップ」となります。
- 左手は、「セーフティー・グリップ」を持つようにします。
② 愛犬と一緒に歩き出します。
歩き出す際は、愛犬の意思に関係なく行います。
この時、愛犬の方を見る必要もありません。
③ 愛犬が飼い主さんの前に出たり、リードを引っ張ったら立ち止まります。
愛犬が飼い主さんの左脇を歩いており、且つリードが緩んでいるうちは、真っすぐ進みます。
愛犬が、飼い主さんよりも前に出たり、リードを引っ張るようでしたら、その場で立ち止まります。
※愛犬が勝手に方向転換した場合も、立ち止まってください。
④ 飼い主さんの好きな方へ進路を方向変換。
愛犬がリードを引っ張っている方とは別の方向へ進路を変えます。
この際も愛犬の意思は無視して歩き出します。
⑤ ③と④を繰り返します。
③~④を繰り返し行って、愛犬に次のことを教えてあげてください。
- リードを引っ張ると、飼い主さん(リーダー)が歩いてくれない。
- 飼い主さん(リーダー)よりも前に出ると、飼い主さん(リーダー)が歩いてくれない。
- リードがゆるんでいないと、飼い主さん(リーダー)が歩いてくれない。
- 歩く方向を決めるのは、飼い主さん(リーダー)。
- 歩く際の主導権は、飼い主さん(リーダー)。
⑥ うまくできたらいっぱい褒めてあげてください。
愛犬が⑤の内容を理解すると、飼い主さんの左脇から離れずにチラチラと飼い主さんを見ながら歩くようになってきます。
愛犬が、トレーニングの内容をうまくできたら、いっぱい褒めてあげるようにしてください。
1日でうまく出来ない場合がありますが、うまく出来なくても決して叱らないでください。
なお、愛犬がトレーニングに集中できるのは1度で20分間が目安です。
長時間トレーニングを行っても、集中できなくなり効果が低下しますので、短い時間に集中して行ってください。