毎年多くの命が殺処分されています

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<犬猫殺処分の実態>


2度と見たくないガス室

この写真ように収容施設に収容された犬猫は、衛生管理の行き届いた環境で一定期間管理された後、ガス室での殺処分が行われています。

ガス室での殺処分は、ほとんどの場合で安楽死には程遠い二酸化炭素(CO2)による窒息死が行われ、その後焼却処分されることになります。
中には死に切れず、まだ息がある状態で焼却される場合もあります。

では、毎年どれくらいの命が殺処分されているのでしょうか?

平成19年度の実績は全国で年間約30万頭、平成20年度は約28万頭、平成21年度は約23万頭、平成22年度は約21万頭の犬猫が殺処分されてしまいました。(参考文献:環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室ホームページより)

年々減少傾向にありますが、まだまだ沢山の命が処分されていることには変わりありません。

収容されている犬猫は、飼い主が現れることを信じて待っています。
人が近づくと犬は尾を振って近づいてきますし、猫は前足を必死で伸ばしてきます。
まるで助けてーと言っているようで、心が痛みます。

もし飼い主が現れなければ、待っているのは”死”ということになります。

捕獲された犬の抑留期間は、最低3日と法律で決まっておりますが、収容施設によっては、多少長めに保護期間をとっているところもあるようです。

もし愛犬や愛猫が迷子になってしまったら、収容施設にも問い合わせをしてあげてくださいね。

<収容施設に収容される理由>


犬猫が収容施設に収容された理由をみると、飼い主のエゴで施設に引き取りを求めるケース(飼育放棄)、匿名で施設に収容されたケース(飼育放棄)、捕獲されたケース(野良犬、野良猫、迷子犬、迷子猫など)などとなります。

飼育放棄となる理由には、以下のようなものがあります。

  • 引越し
  • 問題行動(無駄吠え、トイレトレーニングの失敗、ボケ、咬む、犬のわがまま)
  • 犬猫の病気
  • 犬猫の老齢化
  • 飼い主の高齢化
  • 飼い主の病気  など

◎引っ越し

引っ越し先でも継続して飼育してあげることが犬猫にとっての幸せとなりますので、ペット飼育可の住宅を探してあげてくださいね。
もし、どうしても飼育できない場合には里親を探してあげるべきだと思います。

◎問題行動

問題行動は、子犬・子猫を買う際に「社会化期の重要性」を理解して購入することで、しつけの入りやすい子(個体差はありますが・・・)を飼うことができます。
また、しつけ方法の指導・相談に快く対応してくれるペットショップを選ぶべきではないでしょうか。

「社会化期の重要性」の無視、およびアフターケアについては、販売者側の利益を優先してる現在のペット業界に欠けている部分であると思います。

飼い主となった方には、犬猫の品種や体の大きさにかかわらず、積極的に知識(しつけ、習性など)を取得する努力を行ってほしいと考えております。

◎犬猫の病気・老齢化

この問題は、終生飼養(命を全うするまで飼育して養うこと)の原則を飼い主が理解せずに犬猫を購入していることが原因ではないでしょうか。

犬猫は命あるものですので、「病気になって治療費がかかるから」「老犬、老猫になって、介護が大変だから」・・・などと言って、捨ててしまう飼い主がいます。

もし、自分の子供が病気になったら、この方は子供を捨ててしまうのでしょうか?
もし、自分のおじいちゃん・おばあちゃんが、介護が必要になったら、この方はおじいちゃん・おばあちゃんを捨ててしまうのでしょうか?そんなはずはないですよね。病気はしっかりと治療しますし、介護もするはずです。

わんちゃん、にゃんちゃんも一緒です。しっかりと病気は治療してあげて欲しいですし、介護もしっかりと行ってあげてください。掛け替えのない命なんですから・・・

◎飼い主の高齢化・病気

この問題は、ペットを購入する際に、飼い主のライフスタイルを無視して販売していることが原因ではないでしょうか。

ペットを購入する場合には、飼い主のライフスタイルを十分考えてから購入する必要があります。
犬猫の場合、10年~15年くらい一緒に生活する家族です(最近では20年くらい生きる子もいます)。
犬・猫の習性や品種による活動量の差などを十分考慮して購入すべきではないでしょうか。

もし、どうしても飼育できなくなってしまった場合には、里親を探してあげてくださいね。

<ペットを購入する際の確認事項>

一部のペットショップでは、子犬・子猫を抱っこさせて、衝動買いをさそう販売手法を行っておりますが、ペットの衝動買いは避けるべきです。

ペットの衝動買いにより飼育しきれなくなったという理由が飼育放棄の一番の原因だといわれております。

ペットを購入する場合には、冷静になって、以下の確認事項を考えてみてください。

  • 家族全員が飼育することに同意している
  • ペット飼育可の住居である
  • ライフスタイルにあった犬種・猫種を選択している
  • 飼育するための費用(狂犬病、混合ワクチン、フィラリア、ノミ・ダニ駆虫薬など)の確認
  • 飼育するための時間(お散歩、排泄の世話、ブラッシングなど)の確認
  • ペットを守るために必要な最低限の知識(病気、習性)などの取得
  • 責任を持ってしつけを実施する
  • 保健所に登録する
  • 迷子札をつける
  • 病気になったら獣医に相談する
  • 狂犬病、フィラリア、混合ワクチンは毎年必ず実施する
  • 繁殖計画がない場合には、避妊去勢を考える
  • 引越しなどの場合には、引っ越し先でペット飼育可の住居を探す努力をする、もしどうしても飼育できない場合には里親をさがす努力をする

<最後に>

犬や猫などのペットは、掛け替えのない命であり、その大切さと意識を持つ事により、殺処分という悲惨な現実を少しでも減らせると信じております。

当店で販売する、子犬や子猫は社会化期に考慮した、十分社会化の学習している子ばかりです。
飼った後のしつけについても、アフターフォローを何回でもいたしますので、お気軽にご相談ください。
これからも人の幸せとワンちゃん、ニャンちゃんの幸せを追求していきたいと思います。。

最後に「捨て犬の十戒」と言う詩をご紹介いたします。捨て犬の気持ちになって、その命が全うするまで家族としてのお世話をお願いしたいと思います。

1.ペット産業の実情を知る:流通面からの国内事情!

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