シェットランド・シープドッグ(シェルティー)のお散歩について

シェットランド・シープドッグ(シェルティー)は、もともと優秀な牧羊犬(牧畜犬)として活躍していましたので、走ったり、飛んだり、跳ねたりすることが大好きなワンちゃんです。

体を動かすことが大好きな犬種ですので、毎日の運動を怠るとストレスが溜まってしまい、問題行動(無駄吠えなど)の原因となります。

<子犬のお散歩デビュー前の「抱っこ散歩」について>

お散歩デビューする前に、まずはシェットランド・シープドッグ(シェルティー)の子犬を抱っこしてお散歩する「抱っこ散歩」へ出かけましょう。

いきなりお散歩デビューさせてしまうと、飼い主にとっては些細な出来事でも初めて外の世界に出た子犬には強い刺激となり、ビックリしてしまいます。
お散歩デビューに失敗すると、「外の世界=怖い世界」となり、「お散歩=嫌い」となってしまいます。

お散歩デビュー前に「抱っこ散歩」へ連れて行くことで、子犬は「飼い主に守られているから安心!」と思い、徐々に外の世界に慣れていき、社会性を身につけます。
最初は、車の通る音、見知らぬ人間、他の犬の気配、他の動物の気配などにビックリすることもありますが、「怖くない」と教えてあげましょう。

また、「抱っこ散歩」へ連れて行く際には、ネックチェーンとリードを付けるようにします。
これは、リードを着けられることに慣れさせるという意味と、「外へ行く=リードを着ける」という条件付けの意味があります。

混合ワクチンプログラムが完了していない子犬は免疫機能が弱い状態ですので、「抱っこ散歩」中は次のようなことは行わないでください。

  • 地面に降す
  • 他の犬と接触させる
  • 他の犬の飼い主と接触させる  など

<子犬のお散歩デビューについて>

シェットランド・シープドッグ(シェルティー)の子犬をお散歩デビューさせるのは、2回目の混合ワクチン接種後の1週間後くらいがよいでしょう。
混合ワクチンを接種してから1週間空けるのは、子犬の体の中で抗体が出来上がるまでの時間を考慮する為です。

最初は、いきなり長時間のお散歩をさせるのではなく、徐々に慣れさせるようにします。
もし、足がすくんで、動けないようでしたら、抱っこして公園などまで連れて行ってあげるようにします。
「外の世界=楽しい」、「お散歩=大好き!」となるように良い経験をいっぱいさせてあげるようにしてあげてくださいね。
慣れるまで、ご褒美やおやつをあげるのも良いでしょう。

<お散歩の時間(長さ)について>

毎日、朝と夕方に、それぞれ20分~40分程度はお散歩に行ってあげてくださいね。
1回のお散歩の時間は、飼い主の都合で調整しても構いません。

例えば、朝のお散歩が短か短かった場合は、夜は長めに行ってあげるようにします。
逆に、朝タップリお散歩したら、夜は早めに切り上げても問題ないと思います。

<お散歩の内容について>

お散歩は、飼い主と一緒に歩くだけでも良いのですが、時々はボール遊びやディスク(フリスビー)遊びなどを行ってあげると喜びます。
ボール遊びやディスク(フリスビー)遊びは、ドックランや公園の広場などで行います。

公園の広場で行う場合には、他の公園利用者の迷惑とならぬ様に、必ず伸縮性リードや訓練用の長いリードを着けて行うようにして下さい。

シェットランド・シープドッグ(シェルティー)は、訓練性に優れていて、根気よく教えてあげることで普段の躾(しつけ)だけでなく、さまざまなことを覚えてくれます。
訓練をすることで、アジリティーなどを楽しむことも可能ですので、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。

<過度の運動にはご注意下さい>

シェットランド・シープドッグ(シェルティー)は、もともと優秀な牧羊犬(牧畜犬)でしたので、高い運動能力を持っています。

しかしながら、優秀で高い運動能力があるからと言って、過度に運動をさせてしまうと、足や関節、腰などに負担をかけてしまいます。

特に子犬の場合は、未成熟で身体が出来上がっていない状態です。
子犬の頃から、過度に運動させて身体への負担を強いていると、思わぬ怪我をしていまい、一生残る障害となってしまう可能性があります。
過保護にし過ぎるのも良くありませんが、子犬の頃の運動量は飼い主が管理するようにしてあげてくださいね。

シェットランド・シープドッグ(シェルティー)(犬種別ページ)に戻る