マーキング

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マーキングとは

犬のマーキングとは、「うんち」や「おしっこ」をすることで臭いをつけて、自分のテリトリー(縄張り)であることを主張する行為です。
一般的にメス犬よりもオス犬のほうがマーキングをすることが多いようですが、メス犬でもマーキングをする子もいます。

例えば、オス犬が電柱や塀の角、木の根元などに片足をあげて「おしっこ」をひっかけた後、後足で地面をキックするような行動を目にしたことがないでしょうか?
これは、できるだけ高い位置に臭いをつけることで、強い犬であることを主張しています。地面をキックするのは、キックをすることで臭いを周辺にまき散らしているのです。
中には、家の中でもマーキングをする犬もいます。
家じゅうに「おしっこ」や「うんち」をされたら、愛犬の排泄物でも愛せないですよね。

犬は、「おしっこ」の臭いを嗅ぐことで、相手の「性別」、「体の大きさ」、「年齢」などさまざまな情報を知ることができるといわれております。
また、排便の際、肛門腺からの分泌物を一緒に排出しています。おしっこの臭いと同様に肛門腺の分泌物にもさまざまな情報が含まれております。
犬が相手の尻の臭いを嗅いだいるときには、この肛門腺の臭いを嗅いでいるのです。

マーキングはトラブルの元

マーキングは、犬の習性なのだから問題ないというように考える方もいらっしゃいますが、人と犬とが共生する人間社会では問題行動と考えるべきでしょう。

なぜなら犬を飼っている人からすれば、「習性なのだから仕方がない」と考えるかもしれません。
ですが、犬を飼っていない人や、動物が嫌いな人からすればどうでしょう?

きっと、「汚い!」、「不衛生!」、「臭い!」などと、感じているのではないでしょうか?
特に、愛犬が人の家の前で排泄しているときに、家主とバッタリ・・・なんてことになると、普段から排泄の後始末をしっかりしている飼い主さんでも気まずいものですよね。

ですので、理想は排泄を家の中で排泄を済ませておき、お散歩などの外出時にはマーキングをさせないようにルールを作ってしまうことです。

飼い主さんのマナー

もし、愛犬がお散歩などの外出時に排泄をしてしまったら、「おしっこ」の場合は水を流しておきましょう。
「うんち」の場合には、きれにに拾ってから必要に応じて水で流します。

※愛犬が道路などを汚した場合に備えて、水を入れたペットボトルを持ち歩くようにしましょう

マーキングの解決方法

マーキングの解決方法は、お散歩などの外出時に排泄をさせないようにすることです。
そのためには、まず、「トイレトレーニング」をしっかりと行って、お散歩など外出をしなくても家の中で排泄ができるように躾けましょう。
次に、「リーダーウォーク」をしっかりと身に着けて、「道路脇には行かせない」、「電柱や塀、草むらなどの臭いを嗅がせない」ようにします。
もし、「道路脇には行かせたり」、「電柱や塀、草むらなどの臭いを嗅がせる」と本能的に排泄したくなってしまいます。

愛犬を、マーキングをしない犬に育てるためには、上記2つを実施してみてください。

去勢手術をすると、マーキングしなくなるって本当!?

オス犬の場合、去勢手術をすることでマーキングの行動が抑制されることが知られております。

去勢手術により男性ホルモン(テストステロンなど)の分泌が少なくなり、個体差はあるもののオス犬特有の次のような行動が少なくなるようです。

  • 遠吠え
  • マーキング
  • 支配性による攻撃
  • 他の牡犬と喧嘩や争い など

去勢手術を行っても、前述のような躾(しつけ)が必要なくなる訳ではありませんが、躾を行う際に楽になるといわれております。


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