4月4日~5日に東京ビッグサイトで開催された、「FCIジャパンインターナショナルドッグショー2015」へ遊びに行ってきました。
ドッグショーの会場では、普段見ることができないような犬種や、ドッグショーの為におめかしした犬達に沢山出会うことができます。
今回のドッグショーでは、2252頭の犬がエントリーされました(FCIジャパンインターナショナルドッグショー2015 目録より)。
ドッグショーとは、各犬種とも犬種標準書(スタンダード)に忠実な犬を作出して、より優秀な犬が評価される展覧会です。
優秀な犬に選ばれると、カードが発行され、チャンピオン犬を完成させるためにはこのカードを4枚集めます。
基本的には、勝ち抜き戦になっており、各犬種の牡・牝でそれぞれ争われます。ここで勝ち抜くと、BOB(Best of Breed)となります。
次に、グループ戦(各犬種のBOBが集まり牡・牝それぞれで争われます)となります。
グループ戦を勝ち抜くと、KING (キング) 戦または QUEEN (クイーン)戦が行われます。これは、各グループの牡の優秀犬と牝の優秀犬が争い、牡の最優秀犬「KING (キング)」と牝の最優秀犬「QUEEN (クイーン)」が選ばれます。
最後にドッグショーの最優秀犬(BIS :Best in Show)が選ばれます。これは、KING (キング) と QUEEN (クイーン)に選ばれた犬が争い、その日のドッグショーの最優秀犬を選びます。
この他にも、1犬種で出展頭数が増えると単独システムが組まれます。基本的には勝ち抜き戦となりますが、より細かいクラスで争われ、BOBを決定します。
○ドッグショーの会場でチベタン・テリアに出会いました。
写真:出展犬の「INT.CH, CH(AM) ATISHA’S ICHIBAN QILIN」
※許可を得て撮影させていただきました。(ご協力ありがとうございました。)
チベタン・テリアは、チベット原産の犬種です。
名前にテリアと入っていますが、テリア種のような性格は持ち合わせておらず、コンパニオン・ドッグ(9G 愛玩犬:家庭犬、伴侶や愛玩目的の犬)に分類されています。
チベタン・テリアの歴史は非常に古く、チベットの首都ラサにある、ラマ教の寺院で飼育されていたようです。
寺院では守護犬(幸福を招く犬)として大切にされていたようです。この犬を売ると幸せが逃げると考えられていたようで、門外不出となり純血が保たれたといわれております。
チベットでは、家畜の保護、猟犬として活躍していたようです。夏には、その被毛を刈り取って衣服として利用していたそうです。
(参考文献:JKC WEBサイト、Wikipedia)
日本では、とても珍しい犬種ですが、欧州では一般的な犬種として飼育されているそうです。
欧州のドッグショーでは、多くのチベタン・テリアが出展され、単独システムが組まれることもあるそうです。