引っ張り癖

引っ張り癖とは

引っ張り癖とは、愛犬がリード(引き綱)を引っ張って飼い主さんよりも先を歩いたり、飼い主が愛犬の好き勝手に行きたい方へ引っ張られている状態のことを言います。

この状態を放置していると、愛犬が飼い主さんがついて行けないようなスピードで突然走り出したり、愛犬が突然方向転換してしまい飼い主さんが転んだり怪我をしたりしてしまいます。

引っ張り癖は、飼い主さんと愛犬の両方が不幸な状態になってしまいますので、しっかり躾(しつけ)をしましょう。

愛犬が引っ張る理由

Ⅰ飼い主さんと愛犬の主従関係が逆転している

飼い主さんと愛犬の良好な関係は、飼い主さんが”群れ”のリーダーとなり愛犬を従わせることですが、この関係が逆転している状態です。
愛犬が”群れ”のリーダーなのですから、お散歩に行く方向も愛犬が決めることになります。
愛犬が気になる方向へ突進したと思うと、突然方向転換して猛スピードで走り出すかもしれません。
また、自分のテリトリーを巡回して、臭いを嗅ぎまわり、情報収集をするかもしれません。

こうなってしまっては、飼い主さんにとってお散歩の時間が苦痛でたまらなくなってしまいますよね。

Ⅱ外出したことで興奮している

外出したことでうれしくなり、興奮しているのかもしれません。
飼い主さんと愛犬との主従関係がしっかり構築されていないのかもしれません。

落ち着かせて、「飼い主さんのそばにいれば良いことがある」ことを教えてあげましょう。

Ⅲ飼い主さんがリードを引っ張っている為、引っ張り返している

犬は本能的に引っ張られると引っ張り返す習性があります。

愛犬が引っ張るからと言って、リードを短く持って引っ張りながら無理やり愛犬を飼い主さんの脇を歩かせようとすると、引っ張った分だけ引っ張り返されます。
飼い主さんが正しい躾(しつけ)方を覚えて、実践することで解決できるケースです。

Ⅳ引っ張ることが癖になっている

お散歩の際に愛犬が引っ張ることを許している

愛犬が「お散歩の主導権は自分にある」と勘違いする

お散歩中は常に引っ張るようになる

愛犬が「お散歩は引っ張って歩くもの」だと学習してしまう

Ⅴ拾い食い・マーキングなどの目的

美味しそうな匂いや、気になるものに惹かれて引っ張っているのです。
また、マーキングが始まると、臭いをつけるために引っ張ることもあります。

外に落ちているものの拾い食いは、絶対にやめさせてください。
得体のしれないものを食べてしまうと病気になることもありますし、誤食や誤飲をする危険性もあります。

引っ張り癖の解決方法

引っ張り癖の解決方法には、次のようなものがあります。

  • 主従関係構築の基礎訓練
  • 「マグネット」&「チューズ・トゥ・ヒール」&「キャッチアイ・ウォーク」
  • リーダー・ウォーク