ニュー・オーナー・シンドローム

ニュー・オーナー・シンドロームとは、子犬が親兄弟姉妹犬から引き離されて新しい飼い主さんのもとで暮らし始める際に起こるストレス性の病気のことです。

子犬をご家庭に迎えてから数日~1週間程度は、子犬が新しい環境になれていない為、体調を崩して次のようの症状が表れることがあります。

  • 食欲がない
  • 嘔吐する
  • 下痢をする

この時期は、強いストレスを感じている可能性がありますので、とにかくゆっくりと休ませてあげる必要があります。
子犬は、とても愛らしく、可愛いのでついつい撫でたり抱っこしたりしたくなってしまうお気持ちは分かりますが、この時期はそのお気持ちを「グッ!」とこらえて構いすぎないようにしてください。
遊んであげる場合は、排泄や食事の際に30分程度のように時間とルールを決めて構ってあげるようにしてください。

1週間を過ぎても上記のような症状が続くようでしたら、ニュー・オーナー・シンドロームに陥っているかもしれません。
この状態を放置すると、脱水症状や低血糖になってしまい、最悪の場合死亡してしまいます。
子犬の様子をみて、症状が続くようでしたら速やかに獣医師に相談してあげてください。
動物病院では、点滴などの弱った体を回復する治療を行ってくれると思います。

柔軟で適応力のある子犬ですが、同時に繊細なところもありますので、飼い主さんがしっかりと管理してあげてください。