ワクチンの種類について

ワクチンの種類には、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」があります。

●生ワクチン

毒素を弱めた抗原(病原体:細菌やウイルスなど)を生きたまま使用するワクチンです。

ほとんどの混合ワクチンはこのタイプになります。

<メリット>

抗原(病原体:細菌やウイルスなど)を生きたまま使用する為、強い抗体が作られますので、強い免疫力を得ることができます。
さらに、抗体の持続期間も長くなります。

<デメリット>

抗原(病原体:細菌やウイルスなど)が生きている為、毒素でアレルギー反応やショック症状を引き起こす可能性があります。
免疫力の弱い犬が接種した場合には、発病する危険性もあります。

●不活化ワクチン

抗原(病原体:細菌やウイルスなど)の感染力を無力化(死滅させた状態)して、使用するワクチンです。

例えば、狂犬病ワクチンを毎年接種するのは、不活化ワクチンを使用しているからです。

<メリット>

生ワクチンと比べて、ワクチンを接種したことによる発病は、ほとんどありません。
毒素によるアレルギー反応や、ショック症状を引き起こす危険性も軽減されています。

<デメリット>

免疫機能が弱い抗原(病原体:細菌やウイルスなど)と戦った経験しかできない為、弱い抗体しか作ることができません。
不活化ワクチンを使用する場合には、接種する回数を増やしたり、接種する期間が短くなります。