狂犬病および混合ワクチン接種について

第五回目は狂犬病および混合ワクチン接種についてです。

一般的に、1回目の混合ワクチンは、生後45日~生後60日ころに接種します。
2回目は、1回目の60日後に接種するケースが一般的です。
さくらの場合、確か生後50数日ころに動物病院へ連れて行き、狂犬病と混合ワクチン接種について、相談しました。
生後60日ころ1回目の混合ワクチンを接種(通常、子犬には、接種したワクチンの証明書が添付されてますので、証明書を見れば正確な日々が分かります)しておりましたので、仕事の都合などを獣医さんと相談して、2回目の接種日(生後90日を経過した最初の休日)を決定しました。

2回目の混合ワクチンには、1回目で抗体が生成されていない場合の予備という意味と、ブースター効果を期待するという意味がありますので、確実に接種してあげましょう。

当日、近所の動物病院へ連れて行くと、最初に問診や健康診断を行って健康状態を確認した後に、注射器で頚背(首の背中側)に「チクリ」、一瞬ですみました。
さくらは何をされたのか理解していないようで、看護婦さんと獣医さんに愛想をふりまいていましたよ。
その日は、激しい運動を避け安静にするように言われました。
具合が悪くなる場合もあるとのことでしたので、帰宅後はさくらの状態を観察するようにしました。

混合ワクチンと狂犬病ワクチンとを同じ日に接種することはできませんので、狂犬病ワクチンを接種する日程も獣医さんと相談して決めました。
当日は、混合ワクチンの時と同様に問診と健康診断で健康状態を確認して、頚背にチクリと一瞬で済みました。
さくらも何をされたのか理解していない様子で、看護婦さんと獣医さんにすっかりなついてしまっていました。
その日は、激しい運動を避け安静にするように言われました。
具合が悪くある場合もあるとのことでしたので、帰宅後はさくらの状態を観察するようにしました。
さくらの場合、混合ワクチンの時と比べて狂犬病の方が若干ぐったりとしていたように見えました。

狂犬病ワクチンを接種すると、「狂犬病予防注射済証」が発行されます。
「狂犬病予防注射済証」は、首輪などに取り付けて、外出する際には必ず携行するようにします。

狂犬病ワクチンは、生後91日以降の子犬には、毎年1回の接種義務が発生します。
日本では1971年ころから狂犬病の発生は確認されていません(海外で感染した例はあります)が、人が感染して発症すると、ほぼ100%の確立で死亡する大変恐ろしい病気(感染した犬も、発症するとほぼ100%の確立で死亡します。)ですので、確実に接種してあげましょう。

ほとんどの動物病院では、狂犬病ワクチンの接種時に、畜犬登録を一緒に行ってくれると思います。

畜犬登録を済ませると、「犬鑑札」が発行されます。
「犬鑑札」も「狂犬病予防注射済証」と同様に首輪などに取り付けて、外出する際には必ず携行するようにします。

<参考>

  • 5種混合ワクチンの平均的な費用 : 3,500円〜5,000円程度
  • 狂犬病ワクチンの平均的な費用 : 5,000円〜9,000円程度
  • 畜犬登録費用 : 3,000円〜4,000円程度

混合ワクチンの接種回数と時期は、獣医さんと十分相談の上、決定する必要があります。最近では、2回目の混合ワクチンの30日後に3回目の接種を推奨している獣医さんもいらっしゃいます。

ここで重要なことは、移行抗体が残っている状態で新たにワクチンを接種しても抗体は作られません。
ほとんどの子犬が生後45~60日程度で母乳から受け継いだ移行抗体が消滅してしまいますが、個体差で生後90日程度まで、移行抗体が残ってしまう子がいるようです。
この為、1回目と2回目でほぼ全ての子犬が抗体を作ることができ、さまざまなウイルスから身を守ります。
ごく稀に、生後120日程度まで移行抗体が残ってしまう子があります。この場合には1回目と2回目のワクチン接種では抗体が作られておりません。
抗体が作られていないということは、無防備な状態となりますので、念の為という意味で、3回目を接種しているようです。

ただし、ワクチンはウイルスを弱毒化したものですので、接種にはリスクも伴います。
多くワクチンを接種すると、その分リスクも高くなりますので、地域に密着していて信頼のおける獣医さんと十分相談して、接種回数を決めてあげてくださいね。

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