オスとメスどちらを選ぶ?

<オスとメスの違いを理解しよう!>

初めて子犬を飼い始める際に、オスの子犬にするか?それともメスの子犬にするか?で迷うことがあると思いますが、基本的にはオスやメスの違いよりも、飼い主となるご家族との相性が合う子犬や、従順で攻撃性が低く性格の良い子犬をご家族に迎え入れる事を優先するべきです。

なぜなら、飼いやすさは、オスとメスの特徴の違いよりも、その子の性格に大きく左右されるからです。
これから、ご紹介するオスとメスの特徴は、一般的な内容ですので、最終的に子犬を選ぶ際のご参考程度に考えていただけると幸いです。

◎オス(牡)の特徴

オスの子は、一般的にメスと比べた場合に以下のような特徴があります。

  • 精悍(せいかん)で活発な性格
  • 骨格がガッチリとしている
  • 肉付きがよい
  • 被毛が美しい
  • 闘争心や攻撃性が高い
  • 飼い主に対する反抗心が高い
  • 縄張り意識が強い
  • マーキングをする子が多い(マーキングが始まる前におトイレトレーニングに成功していても、マーキングが始まると再度トレーニングをし直す必要がある場合があります)
  • マウンティングをする子が多い(布団やクッションなどに対して行う場合もあります)
  • 去勢手術をすることで、おとなしくなり、マーキングやマウンティングなどの行動も少なくなります(去勢手術後は、太りやすくなるので注意が必要です)

◎メス(牝)の特徴

メスの子は、一般的にオスと比べた場合に以下のような特徴があります。

  • 人懐っこい性格
  • ガマン強い子が多い
  • 攻撃性が低い
  • 訓練の成果が出やすい
  • 生後6ヶ月齢~生後12ヶ月齢のころ、最初の発情期を迎えます
  • 年2回の発情期があります
  • 発情期の生理(ヒート)中は、オスの犬が興味を持ち近寄ってくるので、散歩の時間を調整したり、散歩を控えるなどの配慮が必要となる
  • 発情期に問題行動(食欲不振、元気がない、イライラ、生理による出血で屋内を汚すなど)を起こすことがあります
  • 避妊手術をすることで、発情期の問題行動や、生理による出血で屋内を汚すこともなくなります(避妊手術後は、太りやすくなるので注意が必要です)

<初めて子犬を飼う場合には、メスがお勧めです。>

前述のとおり、オスとメスの違いで選ぶよりも、子犬性格や、飼い主となるご家族との相性で選ぶべきですが、初めて子犬を飼い始める場合には、メスの子犬を家族に迎え入れることをお勧めいたします。

なぜなら、初めて子犬を飼い始める方の場合、子犬の躾や訓練を手探り状態で行うことが多いからです。
もちろん、飼いやすさや、躾けや訓練のしやすさは、子犬の性格や飼い主との相性によって大きく左右されますが、一般的にオスよりもメスの子犬の方が躾や訓練がしやすく、飼い主にも従順なケースが多いことが最大の理由です。

もし、飼い主さんとの相性や、子犬の性格がほぼ同じくらいのオスとメスの子犬を選ぶのに迷った場合には、メスの子犬を選んでみてはいかがでしょうか。