ワクチンの接種タイミングと回数について

子犬は、ワクチンプログラムに従って通常2回から3回の混合ワクチン接種を行います。

1回目の混合ワクチンは50日前後に接種するのが一般的です。
2回目は1回目を接種してから、1ヶ月後に接種します。
3回目を接種するかどうかは、獣医師と相談して決めてください。

また、2年目以降は、毎年1回混合ワクチンを接種するようにします。

実際には、1回目の混合ワクチンを生後45日で接種した子犬もいれば、生後60日で接種した子犬もいます。
また、1歳になるまでに合計2回の混合ワクチン接種をする子犬もいれば、3回接種する子犬もいます。

犬のワクチン接種

では、なぜこのようなことと起こるのでしょうか?
その理由には次のようなものがあります。

●接種タイミングが異なる理由

  • 移行抗体の効力がなくなるタイミングが分からないから
  • 飼い主(ブリーダー)の都合
  • ペット産業による子犬の流通の都合

●接種回数が異なる理由

  • 移行抗体の効力がなくなるタイミングが分からないから
  • ブースター効果が期待できるから

ワクチン接種スケジュール

つまり、ほとんどの子犬は生後6週間目ごろに移行抗体の効力が減少してしまいますので、生後8週目ごろに1回目の混合ワクチンを接種します。
2回目は、1回目で抗体ができていない可能性があるためと、短期間に複数回接種することで半減期が短い抗体をより強くするブースター効果を期待して1回目の1ヶ月後に接種します。
3回目は1回目と2回目で抗体ができていない可能性があるためと、ブースター効果を期待して2回目の1ヶ月後に接種すると言うことです。