犬の耳の構造について

<犬の耳の構造>

犬の耳の構造は、「外耳」「中耳」「内耳」の部位に分かれています。

<外耳の構造>

「外耳」とは、「耳介」から「鼓膜」までの部位のことで、音を集めて鼓膜へ誘導する役割があります。
「外耳」は「耳介」と「外耳道」という部位から構成されております。

「耳介」とは、外に飛び出している部位のことで、音を集める役割があります。

「外耳道」とは、「耳介」と「鼓膜」の間には音の通り道のことで、「耳介」で集めた音を共鳴させる役割があります。

<中耳の構造>

「中耳」とは「鼓膜」の奥にある部位で、「鼓膜」の振動を「内耳」に伝える役割があります。
「中耳」には「鼓室」と「耳小骨」、「耳管」という部位があります。

「鼓室」とは「鼓膜」の内側にある空間のことです。「鼓室」の中には「耳小骨」があります。

「耳小骨」は「鼓膜」の振動を「内耳」に伝えています。

「耳管」とは、「鼓室」と鼻の奥ににある「咽頭」とをつなげる部位のことで、外気圧と「中耳」内の気圧を調整する役割があります。

<内耳の構造>

「内耳」とは「中耳」の内側にある部位のことで、おもに音の振動を電気信号に変換する役割と、平衡感覚を感じる役割があります。
「内耳」には「蝸牛」、「前庭」、「半規管」という部位があります。

「蝸牛」とは、「耳小骨」から受け取った振動を電気信号に変換して、「聴神経」へ伝達します(「聴神経」は「大脳」へ繋がっており、最終的に「大脳」で音として認識します)。

「前庭」とは、「卵形嚢(らんけいのう)」と「球形嚢(きゅうけいのう)」という部位があります。「卵形嚢」と「球形嚢」の内側にある耳石で水平方向の平衡感覚を感じ取っています。

「半規管」とは回転方向の平衡感覚を感じ取る器官のことです。「半規管」は三つの部位から構成されているため、「三半規管」と呼ばれる場合があります。