シー・ズーの犬種スタンダードを見てみましょう。
スタンダードというのは、各犬種毎に特徴や理想的な形態や特質などを文章に規定したものです。
日本では、犬種の標準書と表現される場合があります。
原産国 | チベット |
後援国 | イギリス |
標準体高 | 26.7cmを超えてはならない。 最も重要なのはタイプと犬種の特徴を兼ね備えていることである。 決してサイズのみで判断してはならない。 |
標準体重 | 4.5kg~8.1kg |
理想体重 | 4.5kg~7.3kg |
外観 | 健全で、気高い雰囲気がある、被毛の豊富な犬。 菊の花のような顔をしている。 |
特徴と性格 | 理解力があり、活動的で、敏活である。 友好的で、自立心がある。 |
頭部 | 幅広く、丸く、目と目の間が広い。 被毛は目の上に覆いかぶさるような乱髪で、顎とその他の部分に髭がある。 鼻の上部の被毛は上向きに生えており、これが菊の花のような顔を作り出す効果を発揮している。 ストップははっきりしている。 ※ストップ:両目の間にあるくぼみのこと |
鼻 | 鼻はブラックだが、被毛がレバーやレバーのマーキング(班)のある場合は、ダーク・レバーの鼻色でもよい。 鼻の上部は下まぶたと同じライン上、もしくはそれより下にあり、下向きの鼻は極めて好ましくない。 鼻孔は大きく開いており、つままれたような鼻孔は極めて好ましくない。 マズルは十分な幅があり、スクエアで、短いが、しわはなく、平らで、被毛が豊かである。 鼻すじは平ら、もしくはわずかに傾いており、マズルの色素は途切れていないほど好ましい。 ※マズル:口吻のこと |
歯 | 歯の噛み合わせは、わずかにアンダーショットかレベルバイト。
※アンダーショット:下の切歯が上の切歯より前方に出る噛み合わせ(受け口)のこと |
目 | 目の大きさは大きい。 目の色はダーク(暗色)である。 目の形状は丸く、両方が離れてついているが、出目ではない。 被毛がレバーやレバー・マーキングのある場合は明るい色の目も許容される。 白目が見えてはならない。 |
耳 | 耳は大きく、長く、垂れさがっている。 付け根の位置はスカルの頂きの僅かに下である。 耳には被毛が豊富に生えているので、首の被毛と混ざって見える。 スカル:頭蓋のこと |
首 | 均整がとれ、ほど良いアーチを描いている。 |
胴体 | 体調が体高よりも長い。 背は平らである。 腰はカプリングがしっかりしており、頑丈である。 胸は幅広く、胸底が深い。 ※カプリング:肋骨と寛骨の間を連結する銅の部位のこと |
尾 | つけ根の位置は高い。 尾の高さはスカルの高さと同じである。 尾には豊富なプルームがあり、陽気に背にかかっている。 ※プルーム:尾から垂れている長い飾り毛のこと |
四肢 | 前肢の脚は短く、筋肉質で、骨太である。 真っすぐなものほど好ましく、幅広で胸底の深い胸と調和している。 肩は肩甲骨がよく後方に傾斜し、しっかりしている。 後肢の脚も短く、筋肉質で、骨太である。 後肢の脚を後ろから見ると真っすぐである。 脚は被毛が豊富なので太く見える。 大腿は十分な丸みをおびて、筋肉質である。 前・後肢とも足は丸く、頑丈で、パッドには弾力がある。 足も被毛が豊富な為、大きく見える。 ※パッド:足裏のふくらみのこと |
歩様 | 上品で、滑らかな歩様であること。 前脚は真っすぐ前に伸び、後肢の動きは力強く、パッドが全て見えるほどである。 |
被毛 | 被毛は長く、密に生えている。 カーリーではなく、わずかなウェーブは許容される。 アンダー・コートも豊富である。 頭部の被毛は上で結ばれていることが大変好ましい。 ※カーリー:巻き毛のこと |
毛色 | 毛色はあらゆる色が許容されている。 パーティーカラーの場合は、前頭部に見られるホワイトのブレーズや尾の先端が白いのは大変好ましい。 ※パーティーカラー:白地の毛に一色または二色の班がはっきりした色で現れている毛色のこと |
<参考文献:JAPAN KENNEL CLUB 最新犬種スタンダード図鑑>