犬にとって不妊手術は良いことばかり!

◆犬の不妊手術はどんな効用があるのだろうか?

ここでは犬の不妊手術についてご説明しましょう。

しばしば捨犬に対して不妊手術をしてから里親を探す話を耳にされると思います。 それはいたずらに捨犬を増やさないためでもあり、里親になっていただいた方に問題行動をとらないようにするためでもあります。

捨犬の不妊手術に関しては、獣医さんの中にはお金をいただかないでやってくださる所もあります。


◆不妊手術の効用は?

1番目の効用は、何と言っても様々な病気からの予防効果があると言うことでしょう。
2番目は問題行動の予防、3番目は発情期の突然的な行動予防です。

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1番目の病気からの予防ですが、犬の死亡率の多い順番は癌、心疾患となっています。この二つで何と6割を超えています。 20年ほど前までは感染症が最も多かったのですが、最近では、感染症の死亡率は10%ほどに落ちてまいりました。

ワクチンの義務付けによる効果ですね。この順番は人間と全く同じですね。

人間と同じように寿命も一昔前は7・8年、今は15年以上が当たり前と延びてまいりました。これは、フードやサプリメントの普及、生活環境の改善、ワクチンの義務化、すぐに獣医に出向く傾向が強まった、などからです。

まさに家族の一員として大切に育てられている結果だと思います。

残念ながら癌にかかれば人間と同じで対処のしようがありません。しかし、 不妊手術により癌にかかる確率が間違いなく激減 するのです。高額の治療費が掛り、苦しむのを見て大切な家族を失うよりも事前の一策になると思います。

癌の種類は違ってもオス・メス同様の効果があります。

心疾患もまた人間と同様ですが、糖尿病が起因しています。栄養価のあるフードの弊害でもあります。

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2番目の問題行動 ですが、メスなら年2回訪れる発情期特有の問題行動を抑制します。
経験されている方ならお判りでしょうが、食欲がなくなったり、突然吠えたり噛み付いたりと言うことも激減するのです。

オスならマーキング、遠吠えの抑制効果があります。

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発情期の突発的行動 とは、メスが発するフェロモンめがけてオスが突進するような問題行動を言います。
春先にしばしばオス犬がメス犬の後を追いかけまわしているのをご存じだと思います。
発情期を迎えたメス犬の臭いにつられて、追いかけわしてしまうのです。


◆いつ頃すれば良いのか、また費用は?

時期的には最初の発情期が訪れる前、 3ヶ月から6ヶ月頃がお薦めですね。
また、費用はオスとメス、体重などによって異なりますが、概ね以下程度です。

オス:15,000円~20,000円程度
メス:25,000円~30,000円程度

なお、手術後に3日間程度の入院が必要な場合もありますので、動物病院などにご確認ください。

最後に、将来出産させる予定がないのであれば、様々な効用を考えると行った方が良いと思います。愛するパートナーに長生きしてもらうためにもぜひやっておいてください。


7.健康管理:熱中症や脱水症状にご注意ください

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